妊娠すると胸が大きくなる理由/妊娠によるおっぱいの変化について
妊娠により胸が大きくなる理由1・女性ホルモン(エストロゲン)の増加
「妊娠すると胸が大きくなる」というのはわりと有名な話なので知らない人も少なくないのではないかと思います。
しかしなぜ妊娠によってバストが大きくなるのかどうか詳しい理由や、大きくなる以外にどんな変化があるかまではあまり知られていないですよね。
そこでここではまず、それらについて順番に説明していきたいと思います。
妊娠することによって胸が大きくなる理由の一つとしては、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が増えることだと言われています。
エストロゲンは卵胞ホルモンとも言われるもので、卵胞を成熟させる働きを担っています。
妊娠中にはその分泌量が増加することで体温を上昇させたり、体に栄養分や水分を蓄えるといった妊娠に適した体が作られていくことになります。
妊娠7週まで卵巣からのエストロゲンが妊娠維持のために働きますが、妊娠8週を越えると胎盤(絨毛細胞)がエストロゲンを生産するようになります。
エストロゲンは乳腺を増殖させる
妊娠すると分泌が増えるエストロゲンは、乳腺を増殖させるという働きがあります。
乳腺というのはバストの内側にある管状の組織のことで、バストというのは乳腺の周囲に脂肪が覆うように形成されています。
乳腺の本来の役割といえば母乳を分泌し子を育てることであるため、妊娠してエストロゲンの分泌が増え乳腺が発達するというのはごく自然なことですよね。
乳腺が発達するのに伴って、それを守るために存在する脂肪も増えることから妊娠すると女性のバストは妊娠前に比べると一回りも二回りも大きくなることになります。
ちなみに妊娠中でなくてもこのエストロゲンの分泌を増加させることでバストアップできると考えられているため、バストを成長させたい場合にはその分泌を妨げないために良質な睡眠を取り自律神経を整えることが重要だと考えられています。
妊娠により胸が大きくなる理由2・女性ホルモン(プロゲステロン)の増加
妊娠することによって胸が大きくなる理由の一つはエストロゲンという女性ホルモンの分泌の増加ですが、もう一つはまた別の女性ホルモンであるプロゲステロンの分泌量が増えることであると考えられています。
プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれるもので、子宮内膜を柔らかくして体温を上げる作用があります。
女性が妊娠するとプロゲステロンの分泌量が増加し、卵巣から分泌されたプロゲステロンが子宮内部の状態に妊娠に適したものへと整えつつ胎盤を作成していきます。
プロゲステロンの分泌量の増加は流産の予防にもなるため、妊婦にとって非常に重要な要素となっています。
そのためプロゲステロンは妊娠初期に出血した女性や、それまでに何度も流産を経験している女性に流産予防として投与されることもあるようです。
プロゲステロンは乳腺葉を発達させる
乳腺組織は乳頭を中心に放射線状にバストの中で15~20程度の乳腺葉に分かれています。
乳頭からつながる入管を軸としてブドウの房状に繋がっているのが乳腺葉であるととらえるとイメージしやすいかもしれません。
その場合ブドウの房全体が乳腺葉・ブドウの一粒一粒が乳腺小葉と呼ばれる組織で、妊娠すると出産のタイミング合わせて乳腺小葉で母乳が生産されることになります。
ここで作られた母乳は乳管を経由して乳頭から外へ出て赤ちゃんの口へ入るのですが、妊娠すると分泌量が増えるプロゲステロンにはこの乳腺葉を発達させるという機能があります。
乳腺葉が発達すると周囲に脂肪がつきやすくなる
バストの中では乳腺と脂肪は1:9の割合で存在しています。
バストの中の脂肪には妊娠し赤ちゃんを育てるお母さんには非常に重要な器官となる乳腺を守るという働きがあるのですが、乳腺葉が発達し乳腺が増えるとそれに伴って自然と脂肪も増えてきます。
例えば妊娠してプロゲステロンの分泌が多くなり乳腺の量が1から2になったすると、脂肪は元の量の倍になる=9×2=18にまで増えることになります。
こういった理由からから、妊娠していない女性がバストアップをしたい場合にもプロゲステロンの分泌を促進させることがその近道と言われることがあります。
プロゲステロンは妊娠による分泌の増加以外にも、バランスの良い食事をとる・良質な睡眠を取る・体を積極的に動かすことで増加させることができます。
妊娠によるおっぱいの変化1・サイズや胸囲の変化
ここまでは妊娠するとなぜ胸が大きくなるのか、その理由は二種類の女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌が増えることにあることを解説してきました。
そしてここからは妊娠するとバストのカップやアンダーサイズは実際にどのくらい大きくなるのかや、妊娠によるバストの大きさ以外の変化についてもいくつか挙げていきたいと思います。
妊娠するとバストには大きさ以外にも様々な変化があるため、赤ちゃんがお腹にいることに加えて自身の体の変化に気持ちが追い付かず不安を感じる女性も少なくありません。
しかしこれから説明するバストに関する変化は妊娠したほぼすべての女性が経験することであるため、あまり心配しすぎずゆったりと受け止めていただければよいかなと思います。
胸囲は20㎝、サイズは2~3カップ大きくなるケースが多い
妊娠をするとなんとなく抱くのはお腹が膨らんでいくイメージかもしれませんが、実はお腹よりも最初にバストが大きくなることは意外と知られていません。
もちろん妊婦さんそれぞれによって変化の様子はことなりますが、妊娠初期である2カ月目あたりから乳腺の発達が見られるようになります。
乳腺の発達に伴ってバストの脂肪が増え、妊娠中期である5カ月頃には1カップ程度・7カ月~臨月になる頃には妊娠前と比べて2~3カップ程度大きくなるのが一般的です。
この場合トップバストで20cmほど大きくなり、さらにアンダーサイズも大きくなることになるため妊娠前に使っていたブラジャーはサイズが合わず使うことはできなくなってしまいます。
妊娠によるおっぱいの変化2・乳首が黒くなる
妊娠中にバストが大きくなるのは「出産に備えて母乳を出すため」と理解ができるのですが、少し嫌だなと思ってしまうバストの変化に「乳首が黒くなる」というものがあります。
「おっぱいが大きくなってきたのに加えて、なんだか乳首が妊娠前より黒ずんでる・・・」
「妊娠中はこれが普通なの?私だけだったらどうしよう」と、
妊娠中の精神的に不安定な時期に女性としてなんとなく不快に思う乳首の黒ずみは、妊婦である女性の心を乱してしまうことがあります。
しかし結論から言うと、乳首が妊娠中に黒ずんできてしまうのはごくごく自然なことであり、多くの女性が経験していることなので安心してくださいね。
ただし黒ずみの程度やできやすさには個人差があるのも事実なので、気になる場合は妊娠中からケアするのがおすすめです。
女性ホルモンの増殖によるもの
妊娠中に乳首に黒ずみができてしまう大きな原因は、ホルモンバランスの変化によるものです。
すでに説明したように女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは胎児の成長を助け乳腺の発達に大きく関わるため妊娠を健やかに維持するために重要なホルモンです。
しかし妊娠中にその2種類の女性ホルモンの分泌が増えることによって、メラノサイトという色素細胞を刺激してしまうことになってしまいます。
その結果黒ずみの元であるメラニン色素が刺激され増殖することから、体の様々な部位に色素沈着が起こることで乳首にも黒ずみができます。
多くの人で妊娠5カ月ごろから、徐々に黒ずみが目立ってくるようになります。
妊娠によるおっぱいの変化3・乳輪にブツブツができる
女性は妊娠することで乳首が黒ずんでしまうことに加えて、乳輪にブツブツとした凸凹ができ目立つようになってしまうことがあります。
この部分には乳首と乳輪を保護するための皮脂を分泌する働きがあるのですが、それに加えて紫外線から乳首や乳輪を守ったり出産後には赤ちゃんに乳首の位置を知らせるという機能もあります。
生まれたばかりの赤ちゃんは目があまり見えないのですが、お母さんがこの部分から匂いを出すことで赤ちゃんに乳首の位置を教えてあげています。
「ただでさえおっぱいがかたく重たくなってきて、乳首が黒くてへこんでるのにこのぶつぶつは何なの~!」
と妊婦さんを慌てさせてしまうことが乳輪のブツブツですが、こちらも妊娠による影響で多くの人にあられる変化であるため特に心配する必要はありません。
モントゴメリー腺の発達によるもの
この乳輪にあるブツブツはモントゴメリー腺と呼ばれるもので、妊娠することで女性ホルモンが増加することでこのモントゴメリー腺を発達させると言われています。
モントゴメリー腺からは先ほど軽く触れたように乳首と乳輪を保護する皮脂を分泌する役割があるため、授乳が始まってからもそれに伴うヒリヒリとした痛みを和らげるという機能を果たします。
そのためもしブツブツ周辺がベタベタするからといって石鹸でゴシゴシこすったりタオルやスポンジでふき取ってしまうのは避け、乳輪をケアする際にはぬるま湯で軽く押さえて拭く程度にとどめておきましょう。
ちなみに「授乳に向けて鍛えておくべし!」とつまんだりこすったりすることを薦めるような本もありますが、そこまでする必要はないでしょう。
妊娠によるおっぱいの変化4・胸の血管が浮き出る
妊婦さんのブログや体験記を読んでいると、
「妊娠中期になってふと鏡を見たら両胸の血管が浮き出ていた」
「妊娠4カ月頃から青緑の血管が胸に浮いていて心配」
といった声を見かけることがあります。
「胸の血管が浮き出るなんて、体に何か悪いことが起こっていないんだろうか」
「心臓とか内臓に悪影響はないのかな?」
その結果このように妊娠中の不安定な気持ちに拍車がかかってしまうこともあるかもしれませんが、こういったバストの血管が浮き出るというのは妊娠した女性に多くみられる現象であるため、特に心配するようなことではなく安心して生活していただければと思います。
胸部への血流の増加によるもの
妊娠すると乳腺が発達して脂肪が増え、血流の増加することからバストが大きく重たくなります。
これにともなって血管系も発達することとなり、皮膚の表面に静脈が膨れて青い筋となって盛り上がって見えることがあります。
ちなみに妊娠時にはバストへの血液量は妊娠前に比べて2倍ほどに増加すると言われています。
こういった現象は妊娠中期~後期にかけてよく見られる現象ですが、特に問題はないので普段通りの生活を送ればOKです。
このように妊娠すると女性のバストはさまざまな理由から大きく重たくなり、またサイズだけではなく乳首が黒ずむ・乳輪にぶつぶつができる・胸に血管が浮かぶというように様々な変化が現れます。
妊娠前に比べて少し気になってしまう変化もありますがすべては元気な赤ちゃんを産んで育てるための体の準備であるため、おおらかな気持ちで受け止めマタニティライフを送るようにしましょう。
妊娠で胸が大きくなる時期/おっぱいが変化する時期
妊娠2カ月ごろの変化/胸が張って大きくなる
妊娠すると女性の胸は大きくなりますが、だいたいいつ頃から変化があられるのか・どのタイミングで元のようなバストに戻るのかが気になる人も多いですよね。
まずいつ頃から妊娠に伴ってバストに変化が現れるのかというと、個人差もありますが一般的には妊娠初期である2カ月頃からと考えられています。
2カ月というとまだ生理が遅れているかどうか気づいていない人もいるタイミングですので、もしかしたら生理の遅れからよりも先にバストの変化から妊娠に気づく人もいるかもしれません。
もちろん生理が来る前のタイミングで胸が張りバストが大きくなるという人もいるかと思いますが、妊娠によるバストサイズはそこからとどまることなくどんどん大きくなっていきます。
サイズが1~2カップ大きくなるケースが多い
妊娠2カ月目を経過した頃から女性ホルモンの分泌による影響で乳腺が徐々に発達していき、3か月では2/3カップ程度サイズアップとなります。
その後5カ月では1カップ以上・妊娠後期である7カ月~臨月に至っては2~3カップほどバストサイズに変化が現れます。
ただし個人差もあるものなので、すべての人がこのようにサイズアップをするわけではありません。
そして妊娠によるバストの変化は前へ突き出るように高くなるのではなく、まず初めに乳房の下半分から脇の方へと大きくなります。
その後それが周ることでサイズに変化が現れることになるため、同じ「Cカップ」と表記されるサイズ感で会っても妊娠している女性のものとそうでない女性のものでは容量や形が大きく異なります。
授乳が終わるまで胸が大きい状態が続く
このようにボリュームが大きくアップした妊娠中の女j性のバストは、出産を終えても急に小さくなることはありません。
それはなぜかというと乳腺の発達・脂肪の増加によるバストサイズの増大は、出産後赤ちゃんに母乳を与えるために起こった変化であるからです。
出産が終わるとすぐに母乳が出るようになり授乳期が始まりますが、一般的には1歳~長い人では2歳頃まで続けることになるため授乳を終えるまでは胸が大きい状態が続くことになります。
ただし赤ちゃんが生後6か月~1年ころになると母乳の出が減ってくることが多く、それに伴ってバストのサイズは徐々に小さくなることもあります。
授乳を辞めると元のサイズに戻る
赤ちゃんが1歳~2歳を超えて母乳を飲まなくなり授乳をやめると、それまで授乳のために発達していた乳腺はその役割を終えることになるため妊娠前の状態へと戻ります。
それに伴って乳腺を保護するために存在するバストの脂肪分も減ることとなり、その結果バストのボリュームは妊娠前程度のサイズに戻ることになります。
しかし授乳を終えた女性からは
「もともとたいして大きくなかったけど、授乳を終えたらさら小さくなった」
「しわしわになったまま垂れてしまった」
などのように、前のサイズよりも小さくなってしまったという声も多くみられました。
授乳を終えたバストは乳腺が縮み母乳が作られなくなるのですが、伸びた皮膚が戻るスピードよりも縮むスピードの方が速いためバストがしぼんでしまった印象を受けることも少なくないようです。
授乳中は胸が大きい状態が保たれている
女性は妊娠すると女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量の増加により、乳腺が発達しそれによってバストに脂肪が付きやすくなります。
実にカップサイズでいうと2~3カップほど、トップバストでは20cmほどサイズがアップすることになるので妊娠前と比べてずいぶんスタイルに変化が現れることになります。
そしてその大きくなったバストは出産を経験しても縮むことはなく、その後授乳期へと以降しその役目を終える=赤ちゃんが卒乳するまでは胸が大きい状態が保たれることになります。
つまり妊娠中からトータルすると2年ほどはずっとバストが大きい状態が続くということになり、この期間は妊娠前に使っていたブラとは全く異なるサイズ・機能を持ったブラジャーでバストをケアして上げる必要があります。
授乳中は女性ホルモンの分泌量は減っている
妊娠による女性ホルモンの分泌増加はバストを大きくさせますが、実は出産に伴って大幅に減少することとなり出産後はエストロゲンとプロラクチンの血中ホルモン量はほぼゼロとなってしまいます。
そして出産後も一日8回以上の頻回授乳を続けていくとエストロゲンやプロラクチンといった女性ホルモンは低い状態でキープされることになります。
しかし赤ちゃんが授乳をやめる=卒乳時期を早めると女性ホルモンの分泌は即促進されて髪や肌に潤いが戻ったり精神バランスが落ち着いてくると言われています。
このように妊娠~出産に伴って女性ホルモンのバランスは大きく変化することに加えて、赤ちゃんのお世話に対する不安感などから出産後の女性の精神状態は非常に不安定となることが知られています。
気持ちに余裕がないときは1人で頑張りすぎず、家族に理解や協力を求めるようにして下さいね。
授乳を辞めると乳腺が元の大きさに戻るため胸のサイズも元に戻る
出産後に授乳をやめると、妊娠に伴って発達していた乳腺は出産前の状態へと戻ることになります。
その結果、乳腺を守るために増量していたバストの脂肪分も減ることになるため結果的にバストは妊娠前のサイズへと戻っていきます。
戻り方や最終的にどんなサイズに落ち着くかについては個人差があるため一概には言えませんが、出産・授乳を経験した女性からは「妊娠前よりもしぼんでしまった」という声が聞かれることも少なくありません。
できるだけ授乳によってバストを小さくしない・垂れさせないためには授乳期から気を付けておきたいいくつかのポイントがあります。
- 授乳は左右バランス良く行い大きさに差が出ないようにする
- 授乳する際は垂れ乳となる添い乳を避け、赤ちゃんを胸の高さにクッションなどで持ち上げて行う
- 楽だからといってカップ付きキャミソールを常用しない
- 猫背で大胸筋をこり固めないようにする
出産後はいろいろ大変ですのですべてに注意を払うことは難しいかもしれませんが、このうちできることだけでもコツコツと続けてみていただければと思います。
授乳後はプロラクチンの影響がなくなり月経が再開する
出産後はエストロゲンとプロラクチンの分泌が減る一方で、母乳を作る働きを担うプロラクチンという女性ホルモンが分泌され続けます。
このプロラクチンには排卵を抑える作用があるため授乳をしている間には月経が来ない状態が続くことになりますが、授乳を終えることでプロラクチンが分泌されなくなるため月経が再開します。
ただし授乳を続けていても少しずつプロラクチンの分泌は減っているため、出産後は1年程度でやはり月経が再開することとなります。
個人差もあるため中にはプロラクチンの分泌量が多くなかなか月経が再開しないということもあるようですが、出産後半年~1年が経過した頃には月経の再開に備えて生理用品を用意しておいた方がよさそうです。
妊娠中の大きくなった胸のケア方法/マタニティブラの選び方
妊娠中のバストケア1・マタニティブラジャーを着用する
ここまで説明したように女性は妊娠すると胸に変化が現れ、カップサイズでは2~3ほど・トップバストサイズでは20cm程度大きくなるのが一般的です。
ただバストが大きくなるわけではなく乳腺が発達して授乳に向けた準備が始まる妊娠中のバストは、その時々に適切なケアをしてあげることでスムーズに授乳出来たり卒乳後もキレイなバストを保てるようになります。
そこでここではまず、妊娠中~出産後におすすめなバストケア方法を3つ紹介したいと思います。
まず一つ目に紹介するのは、マタニティブラジャーの着用です。
マタニティブラジャーは普通のブラジャーに比べるて、妊娠中のデリケートなバストを守るという目的をもって作られています。
そのため脇に向けてボリュームが増加していく妊娠中のバストに合わせた設計で作られており、乳腺の発達を妨げず楽な着心地であえるという特徴を備えています。
商品によっては授乳がしやすい設計となっているため、妊娠中だけではなく産後も引き続き使うことができるためコスパも良いです。
マタニティブラジャーの選び方1・ハーフトップのメリット
マタニティブラにはいくつか種類があるため、初めての妊娠に際しては選ぶ際に迷ってしまう人もいるかと思います。
妊娠すると女性は妊娠初期~中期・長い人の場合は後期に入ってからもつわりによる気分の悪さに悩まされることがあります。
また中期を越えると大きくなるお腹や重たくなるバストといった体調の変化で体を締め付けられるのが辛くなることから、ハーフトップタイプのマタニティブラがおすすめです。
ハーフトップとはタンクトップの上半分のような形をしているブラジャーのことで、一般的なブラジャーに比べると圧倒的に付けていても楽であるという特徴があります。
圧迫感がなくつわり時期にも楽につけられる
妊娠中は初期~後期・出産にかけて体に大きな変化が現れます。
バストが大きくなる・乳輪がブツブツする・おなかが大きくなるといった外見の変化に加えて、妊娠初期~中期にかけて起こる吐き気や嘔吐・食欲不振といったつわり症状もその一つです。
つわりは早い人で妊娠5週目ごろから始まり一般的には安定期である16週を迎える頃には症状が落ち着いてきます。
しかし人によっては後期まで続いた・出産するまで続いたということもあるため、妊娠中のブラジャーはできるだけ締め付けがなくつわりに影響しないものがおすすめです。
その点ハーフトップは普通のブラジャーと比べて胸・背中・おなかを圧迫することがないため、つわりがひどい・長く続いて辛い時でも比較的に楽に着用をすることができます。
バストの形をきれいに見せる効果は低い
ハーフトップタイプのマタニティブラは「圧倒的に付け心地がらくちん」というメリットがありますが、残念ながらバストの形をきれいに見せる効果には欠けています。
バストの形をきれいに見せるためのブラジャーには胸やおなか・背中からぜい肉をかき集めて納めるカップが入っていることも多いのですが、マタニティハーフトップにはそういった機能は備わっていません。
しかし妊娠中のバストはきれいに見せるよりも出産後の授乳に備えることのほうが重要だと考える人の方が多いかと思います。
妊娠中のつわり期間を快適に過ごすためまた授乳に際して重要となる乳腺の発達を妨げないためにも、この期間はブラによるバストの補正は諦めるようにしましょう。
マタニティブラジャーの選び方2・ワイヤー入りのメリット
マタニティブラジャーにはカップ下部分にワイヤーが入ったものとそうでないものがあり、それぞれに異なったメリットがあるためどちらのパターンの商品も販売が行われています。
まず初めにワイヤー入りマタニティブラジャーのメリットを挙げると、このようなものがあります。
- バストの形をきれいに見せられる
- バストのホールド力が高い
その一方でデメリットとしては「締め付けられる感じが強い」「つわり中はつけているのが辛い」といった点が考えられるため、体調に合わせて選択すると良いでしょう。
産後の授乳に向けて、ワイヤー入りマタニティブラにはストラップオープンの機能が付いているものも多いです。
ストラップオープン式のマタニティブラは慣れるまでは少しストラップを外して授乳をするのが難しいのですが、一度慣れてしまえば用意に授乳へと移ることができます。
バストの形をきれいに見せる効果が高い
ワイヤー入りのマタニティブラジャーはストラップオープン機能が付いているため若干普通のブラジャーとは見た目が異なるものの、ぱっと見はほぼ同じような形・デザインをしています。
そして妊娠前に比べて格段と大きく重たくなるバストをワイヤー入りカップでしっかりとホールドしてくれるため、ノンワイヤーのマタニティブラジャーに比べるとバストをきれいに見せることができます。
そのためお出かけでキレイ目なトップスを着る際やお仕事用としておすすすめとなっています。
また、ノンワイヤータイプに比べるとバストに対するフィット感も高いため、大きくなるバストの横流れや下垂を予防する効果もこちらの方が高いと考えられています。
妊娠期間の中でもまださほどお腹が大きくなく比較的快適に過ごせる妊娠初期や、つわりが収まり重たいお腹やバストにも少しずつ慣れてくる妊娠中期・後期の着用がおすすめです。
ホールド力は高いが締め付け感が気になる
ただしワイヤー入りのマタニティブラジャーはホールド力が妊娠中の重たく大きくなったバストをきれいに見せてくれる反面、締め付け感が気になることがあります。
妊娠中は妊娠していない時期に比べると思ってもみなかった臭いで気分が悪くなったり、お出かけ中に体調が悪化してしまうことも少なくありません。
その際にワイヤーが入ったブラジャーを付けていると体調がより悪くなってしまうことも考えられるため、体調第一に考える人にはあまりおすすめできません。
「妊娠してからずっと体調がすぐれない」
「家で過ごすことが多いのでバストの見た目はあまり重視しない」
「今はバストの形よりも自分の体調、ひいては赤ちゃんを大切にしたい」
こんな人はワイヤー入りマタニティブラの着用はしないほうがいいかもしれません。
マタニティブラジャーの選び方3・ノンワイヤーのメリット
マタニティブラジャーを選ぶ際にはワイヤー入りを選び見た目を重視することも可能ですが、
「妊娠中は体調が悪くなりがちなので付け心地を重視したい」
「ブラジャーはできるだけ快適な付け心地のものがいい」
「なにかとお金がかかるので産後もずっと使えるものがいい」
こういった場合には、ノンワイヤーのマタニティブラジャーを選ぶのもおすすめです。
カップの下部分にかたいワイヤーが入っていないノンワイヤーのマタニティブラジャーは、自宅でのんびり過ごす時や近所をゆったりと散歩する時に最適です。
もしひどいつわりに悩まされている時でもバストやアンダーへの圧迫がないノンワイヤーのマタニティブラジャーであれば、比較的過ごしやすく体への負担も減らすことが可能です。
楽な付け心地
ノンワイヤーのブラジャーはカップ下部分に硬いワイヤーが入っていないため、バストを締め付けることなく楽な付け心地となっています。
妊娠すると初期~中期にかけては「ごはんの炊ける匂いがダメ」「料理が全くできないほど気分が悪い」「起きているだけでしんどい」といった重いつわり症状に悩まされることも少なくありません。
しかし授乳に向けて乳腺が発達し重たく大きくなるバストに対してノーブラで過ごしてしまうと、バストの形が悪くなったりバストへダメージを与えてしまうこともあるためあまりよくありません。
そんなときは最低限の締め付けてできちんとバストを保護することができるノンワイヤータイプのマタニティブラジャーを着用して、できるだけ体をいたわりつつバストを守るようにしましょう。
出産間近や産後すぐでもつけられる
ワイヤー入りのマタニティブラジャーの中にも臨月や産後すぐに付けられるタイプのものもあることはありますが、産院では基本的にノンワイヤータイプのものを薦められることも多いです。
ノンワイヤータイプのマタニティーブラジャーは付け心地が優しくワイヤーがバストに当たって痛いこともありませんので、出産後の体が特に辛い時にも安心です。
また出産後すぐは数時間置きの授乳が必要となるため、予想以上にお母さんの体はボロボロとなり疲れ果ててしまいます。
そんなときはできるだけ体を休めることを重視したいため、ワイヤー入りブラジャーで体を締め付けるよりはノンワイヤーで楽に過ごすのがおすすめです。
授乳時についてもワイヤー入りブラがストラップオープンタイプで若干扱いにくいのに対して、ノンワイヤーブラジャーはクロスオープンのカシュクールタイプなど授乳しやすいというメリットがあります。
マタニティブラジャーの選び方4・授乳兼用タイプのメリット
マタニティブラジャーにはワイヤー入り・ノンワイヤーの2種類のタイプがありますが、そのいずれも授乳もできるものが多く販売されています。
授乳兼用タイプのマタニティブラジャーにはいくつか授乳方法が異なるものがあり、
- カップを外すストラップオープンタイプ
- フロントのボタンを開け閉めするフロントオープンタイプ
- ずらすだけで授乳できるクロスオープンタイプ(カシュクールタイプ)
おもにこの3種類があります。
この中で最も授乳がしやすいのはクロスオープンタイプ(カシュクールタイプ)のものですので、どのタイプが良いのか迷った際は参考にしてくださいね。
妊娠中から産後まで長く使える
もしマタニティブラジャーに授乳機能がない場合、そのブラは妊娠中の短い間にしか着用することができません。
しかし授乳兼用タイプのマタニティブラジャーであれば、妊娠中10カ月程度に加えて授乳期である出産後1~2年程度はそのまま着用することができます。
妊娠中はもちろん出産後は子供を育てるのに何かと費用がかかるため、長期間着用することができる授乳兼用タイプのマタニティブラジャーはコストパフォーマンスが優れているためおすすめです。
ちなみに授乳中は赤ちゃんにお乳を与えていない間も母乳があふれてしまうことがあり、基本的には母乳パッドを中に入れることになります。
しかし人によってはパッドで乳首が被れてしまうこともあるのですが、その場合には吸水パッドが付いたブラジャーを使うことで対応することも可能です。
妊娠中のバストケア2・妊娠線のケア
妊娠線というと赤ちゃんが育ち大きく膨らむおなかにできるイメージを持っている人が多いかと思いますが、実はバストにできることもあります。
妊娠中のバストは出産に向けて乳腺が発達しカップサイズでいうと2~3程度も増量するため、胸が急に大きくなることが原因で肉割れが起こりやすくなっています。
特におなかについては比較的気づきやすいのですがバストにできる妊娠線は予想していないことも多く、
「バストに気づいたら妊娠線ができていた」
「ふと鏡を見たら妊娠線らしきものが入っていてショック」
と後になってわかることも多いため事前に意識してケアしていくことをおすすめします。
バストにできる妊娠線はお腹の妊娠線と同様に、事前~できてからもケアを続けることでできるだけ抑えわかりにくくすることができます。
妊娠線の予防にボディクリームやオイルでしっかり保湿をする
妊娠中のバストにできる妊娠線はお腹にできるものと同様に、赤紫をした縦線状であることが多いです。
バストの外側にできる場合やバストの下側にできる場合に加えて、バスト全体に放射線状に広がることもあるためチェックする際は隅々まで鏡を見ながら確認する必要があります。
妊娠線ができてしまうと乾燥しかゆみを伴って辛いこともあるので、妊娠線がバストにできやすい時期時は特に注意し保湿ケアをすることで極力作らないこともできます。
バストの妊娠線は妊娠中期を越えた頃にできるお腹の物と比べると少しできる時期が早く、妊娠初期からケアを始めるようにしましょう。
特に妊娠中はホルモンの分泌量が増加する影響で肌が乾燥しやすくなるため、ボディクリームやオイルを塗って念入りに保湿していくようにしてください。
妊娠中のバストケア3・ナイトブラの併用
妊娠中のバストケアについては授乳もできるマタニティブラジャーの着用がおすすめであることはすでにお話していますよね。
ただしマタニティブラジャーにはさほどバストのサポート力はないため、体調に問題がないのであれば夜はナイトブラを併用してより重点的に重たくなるバストをサポートすることをおすすめします。
ナイトブラは夜寝ている間のバストが上下や左右に引っ張られてクーパー靭帯を痛めてしまうのを予防し、バストが動くことによって眠りが妨げられてしまうことを予防する効果があります。
しかし一般的なマタニティブラジャーに比べるとナイトブラは妊娠期専用に作られていないため、締め付けが感があるため妊娠後期についてはいったんお休みしたほうがいい可能性があります。
妊娠中のナイトブラ着用については事前に必ずかかりつけ医にに相談し、許可を得てから着用するようにしていただければと思います。
普段のサイズよりも2~3カップ大きいサイズを選ぶ
普段であればナイトブラは昼間のブラジャーサイズに合わせてサイズ選びをすることになります。
しかし妊娠中は妊娠前に比べてカップサイズでは2~3程度、出産のタイミングに向けて大きくなっていくため同様のサイズ選び方ではNGとなります。
妊娠中に着用するナイトブラのサイズを選ぶ際には、バストが最も大きくなるサイズを見据えた上で普段のバストサイズよりも2~3カップ程度大きいサイズを選ぶようにして下さい。
もし購入当初・妊娠初期に「サイズを大きめにしたから全然ホールド感がない・・・」となってしまった場合には、ナイトブラに付属するパッドや手持ちのパッドなどで適度なホールド感がでるように調整すればOKです。
伸縮性の高いものを選ぶ
妊娠中に着用するナイトブラを選ぶ際には、良く伸びる素材でできた伸縮性が高い商品を選択するようにしましょう。
そもそもナイトブラは基本的に伸縮性が高いものでできてはいるのですが、妊娠中のバストは日々大きくなり体はお腹が大きくなるのにしたがってどんどん動かしにくくなります。
そのためできれば締め付け・ホールド力を全面に出しているような商品ではなく、スポブラのような見た目でよく伸びるタイプの商品を選ぶようにしましょう。
ナイトブラの中にはレースを使ったおしゃれなものや、ホックでさらにバストを締め付けるタイプのものもありますが妊娠中のバストケア用としてはあまりおすすめできません。
また、ホックやレースは着用時や洗濯時にブラを傷める原因ともなってしまうので、妊娠中はできるだけシンプルなデザインのナイトブラを選ぶのがよいでしょう。
通気性、吸湿性の良い素材を選ぶ
妊娠中は肌が特に敏感になることがあり、ナイトブラを着用する際にも普段はかぶれないような素材で赤くなってしまったりいつもは起こらない部分が擦れて痛くなることがあります。
そのため素材はできるだけ肌に優しいものでできたものを選び、さらに通気性・吸湿性の高いものかどうか意識して購入するようにしましょう。
妊娠中はホルモンバランスが変化することによって、普段よりも体温が上昇するため寝ている間も汗をかきやすくなります。
さらに乳腺が発達する・ストレスをためてしまいがちになる・体を心配して着こみがちになることからも寝汗をかく理由が多くあるため、ナイトブラにも高い吸湿性・通気性が求められます。
例えばViageナイトブラのようなタイプであれば、脇部分はコットン100%でできているため、肌に優しく妊娠中でも快適に着用することができます。
関連ページ:【viageの口コミ】ナイトブラのサイズと安く買う方法
妊娠中に胸が大きくなる理由・妊娠中のバストケアまとめ
妊娠すると授乳に向けて女性ホルモンの分泌が増え乳腺が発達し、バストは大きく重たく変化していきます。
バストにはサイズが大きくなるだけではなく乳首が黒くなる、乳輪がブツブツする・胸の血管が浮き出るといった変化も伴うため初めての妊娠の際には不安をおぼえる女性もいるかもしれません。
しかしいずれも一般的な変化であり多くの人に起こることであり、出産・授乳期を終えると元のようなバストに戻るので安心していただければと思います。
ただし妊娠中~授乳に向けてはマタニティブラジャーで・さらに可能であればナイトブラでバストを適切にケアしておかないと、産後全くの元通りのバストになることは難しい場合があります。
もちろん妊娠中は体調を整えお腹の中で赤ちゃんを育てることが最も重要なことではありますが、産後もキレイなバストでいたいと考えるのであればその都度適切なケアを行っていきましょう。